昨日、久しぶりに石本さんが顔を見せてくれました。役者で本業ラーメン屋の彼に会ったからでしょうか、今朝起きぬけに古い思い出が戻ってきました。。
たぶん、5歳の頃です。タクシーが皇居の堀端を走っています。助手席に若い父、後ろの席には弟と母と私。雪が降りしきり、父が運転手にあぶないから、スピードを落とすように怒っています。初めて芝居を見に行く途中です。劇場は銀座だったのでしょう。下車しても”神風タクシー”と憤慨しています。
芝居の何シーンかが目に浮かびます。あー桃太郎だと私は納得しました。絵本の世界が目の前で動いて行く。夢中にみていたのでしょう。でも私の記憶の肝は芝居のことではありません。
ねだって買ってもらった「きびだんご」
桃太郎が雉や犬に与えて家来にしたあの「きびだんご」 絵本を読んでもらうたびに、どんなにおいしいのだろうと想像していたそれの、不味さ!でした。
記憶とゆうものは不思議なものですね。50年以上前のささいなことが、ふと蘇る。残っていたことも知らない断片が、鮮やかに味をともなって帰ってくる。
石本さんは神戸時代の初期のころからの常連さんです。最近HPを立ち上げるために、いつ店を始めたのかを思いだそうとしていましたがどうもあやふやなのです。幼児の記憶が甦るのに20年ぐらい前のことがよく判らない。彼に聞くと平成元年だろうと言います。
それもなんだかな?もっと前の記憶があるとも思ってしまいます。
私の頭の中に、震災の前と後とゆう区切りがいつのまにかできてしまったようです。そして震災前のことがごちゃごちゃとしています。店をしだした頃、年中無休で1年目は元旦も営業しました。着ているものといえば、Gパン、Tシャツ、トレーナー。厚ければトレーナーを脱ぎ、寒ければ上着を引っ掛ける。だんだん週、月、季節、年の区別も意味もなくなっていく。そんな生活を重ねて行って開店から震災までをひとまとめのごちゃごちゃとしかおもえなくなってしまたのだと思います。
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