2009年3月24日火曜日

神戸

 神戸の街が好きだ。高校のクラス会で摩耶山にハイキングに来た。ちょうど桜の季節。阪急の駅から急な坂道を登ってくるとケーブル駅の手前に両側から覆いかぶさる満開の桜のトンネルがあった。振り返ると船の行きかう港の向こう側に淡路島が浮かんでいる。周りはお屋敷とゆうより普通の民家がならんでいる。”陽のあたる坂道”だ。こんなところに住みたい。16・7の僕の心にふと生まれた印象だ。父の転職で幼いころから転居を繰りかえしていた。愛着する街のなかった僕が初めて住みたくなったのが神戸だった。
 20年後にまさか娘と二人、桜のトンネルがある町に引っ越してくるとは思わなかった。住んでみるとよそ者には心地よい街だ。明治以来多くの国の人が移り住み、また去って行った歴史のせいかもしれない。地元の人がよそ者慣れしている。無視や敵視ではなく、ほったらかしてくれる。この気楽さが良い。早朝の裏山の散歩が日課になり、大阪とは一味違う食べ物巡りも楽しかった。馴染みの店もでき、BARも軌道にのった。あのまま神戸の暮らしが続くはずだった。震災の朝まで。今も続く店、無くなってしまった店。おりおり神戸の店のことも書いていきたい。

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